支線は2.0m必要の嘘

支線

今回は頂いた質問に回答します

あるHPで支線は電柱から最低2.0mの距離が
必要とありましたがその根拠は?

と質問頂きました。私もそのホームページを見ま
したが必ず守らなければならないルールとありま
した。
必ずということは電気設備を形成する上で大前提
となる電気設備技術基準(解釈を含む)に定められ
ているという事に他なりませんが、過去も今現在
も定められていません。

支線の施設方法について

電気設備技術基準解釈では

支線の施設方法及び支柱による代用】
第61条 架空電線路の支持物において、この解釈の規定により施設する支線は、
次の各号によること。
一 支線の引張強さは、10.7kN(第62条の規定により施設する支線にあっては、
6.46kN)以上であること。
二 支線の安全率は、2.5(第62条の規定により施設する支線にあっては、1.5)
以上であること。
三 支線により線を使用する場合は次によること。
イ 素線を3条以上より合わせたものであること。
ロ 素線は、直径が2mm以上、かつ、引張強さが0.69kN/mm2以上の金属
線であること。
四 支線を木柱に施設する場合を除き、地中の部分及び地表上30cmまでの地際
部分には耐食性のあるもの又は亜鉛めっきを施した鉄棒を使用し、これを
容易に腐食し難い根かせに堅ろうに取り付けること。
五 支線の根かせは、支線の引張荷重に十分耐えるように施設すること。
2 道路を横断して施設する支線の高さは、路面上5m以上とすること。ただし
技術上やむを得ない場合で、かつ、交通に支障を及ぼすおそれがないときは
4.5m以上、歩行の用にのみ供する部分においては2.5m以上とすることが
できる。
3 低圧又は高圧の架空電線路の支持物に施設する支線であって、電線と接触する
おそれがあるものには、その上部にがいしを挿入すること。ただし、低圧架空
電線路の支持物に施設する支線を水田その他の湿地以外の場所に施設する場合は
この限りでない。
4 架空電線路の支持物に施設する支線は、これと同等以上の効力のある支柱で代え
ることができる。

とあり電柱と支線間の距離についての規定は一切ありません

もちろん電気設備技術基準においても支線に関連する省令第6条、第20条
第25条第2項においても一切の記述はありません。

2.0m未満の支線は沢山存在する

私が電力会社で設計をしていた際、電柱、支線間の距離が2.0mに満たない設計を
したことがありますし、実際に施工しました。おそらくHPの筆者が電力会社の
説明を鵜呑みにしてしまったのでしょう。
支線の安全率が規定値以上であれば全く問題ありません。

実際の現場を見てみよう

 

この末端柱と支線の距離は0.5mしかありません。特殊な資材、工法なのでは?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、通常使用する資材で有り工法で
施工されたものです。この現場の施工場所を知りたい方はご連絡下されば
紹介させて頂きます。もちろんどの電力会社でも施工可能な工法です。

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